
登録日:2026/10/10
10月10日 土曜日
こんにちは、勝間和代です。
最近は仕事をタブレットで行うようになったので、すっかりパソコンを持ち歩かなくなったのですが、その余裕ができた分は代わりに電子楽器を持ち歩いています。
電子フルート、電子サックス、電子キーボードのどれかなのですが、キーボードだと1キロちょっとになってしまうのですけれども、フルートと電子サックスは1キロを切ります。
そして仕事でよくカラオケルームに入るので、その時に一緒に演奏もします。
さすがにアコースティックだと無理なのですが、電子楽器ではこういうことができて、いやーー楽しいです。
よい時代になりました。
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---サポメ本文---
10月10日 土曜日
おはようございます、勝間和代です。
今週のサポートメールのテーマは、
「ゲーミフィケーションで人生を豊かにする」
です。
昨日は、現実世界ではどうしても私たちの行動と結果の間に不確実性が残るため、それをある程度少なくすることで、自分の中で完結する閉じた仕組みを作ることを推奨しました。
特に大事なことは、結果ではなく行動そのものを勝利条件にすることで、それが達成されれば自分にとってOKといった気持ちを作るとわかりやすいと思いますので、ぜひやってみてください。自分の自動運転の仕組みを作ることができたら、もうそれでバッチリです。
さて、ここまではゲーミフィケーションの仕組みについて説明をして、私たちが色々なことをまるでゲームのように楽しめる世界が広がってきたのをイメージできたと思います。しかし、ここでもう一つ新しい課題が生まれます。それは何かというと、「飽きる」ということです。
私たちが同じゲームをプレイしているとだんだん飽きてくるように、ゲーミフィケーションの世界でも、同じゲームを毎日繰り返し行っていると意外と飽きてきます。
最初のうちは楽しくて仕方がなかった語学の勉強やジョギング、楽器の練習やゴルフの練習などが、気がついたら毎日同じことばかり繰り返していてだんだん嫌になり、毎日から3日に1回、3日に1回から1週間に1回と途切れてきて、最後はやらなくなる、あのイメージです。
正しく行動を行えばしっかりと報酬が出るような仕組みを作ったにも関わらず、なぜ私たちは飽きてしまうのでしょうか?それはとても単純でして、予測可能なものについては、脳からドーパミンがだんだん出なくなってくるからです。すなわち、常に新しいものにフォーカスさせようとする脳の仕組みの必然なのです。
ゲームの世界を想像してみると良いと思います。昔はスライムすら大敵だったのが、だんだん簡単な敵は楽に倒せるようになってくると、そのゲームそのものがつまらなくなってしまい、次第にゲームのスイッチを入れなくなるあのイメージです。
結局、自分が楽々とできることを繰り返すのはただの作業であって、面白さが何にもなくなってしまうのが厄介なところです。
しかし、別にこれは私たちが突然怠け者になったわけではありません。むしろ喜ばしい状態でして、私たちのスキルがレベルアップして、昔はチャレンジングで面白いと思っていたものも楽々できるようになってしまったので、面白くなくなってしまったということです。この状態になったら私たちは何をすればよいのでしょうか。それは何と言っても、より面白くなるようにゲームの難易度をちょっとだけ上げるということです。
飽きというのは、すなわち「このステージはすでに攻略したので、もう次のステージに進んで良いですよ」という脳からの合図だということを理解して、もう少し難しいステージを作っていきましょう。
おかげさまで私も毎日音楽の練習をしていますが、比較的簡単なメロディであれば、まあまあ初見でサックスで吹けるようになってきてしまって、ちょっと飽きが入りそうになってきました。だからこそ難しいサックスの譜面を吹くようにしたり、最近は電子フルートや電子キーボードを取り入れて、一つの楽器だけで飽きないようにしながら、少しずつ色々な譜面を吹いたり、色々なグループで合奏したりしています。
飽きをネガティブなものと捉えている人が多いと思いますが、実はこれはネガティブなものでなく、ポジティブなサインです。私たちが自然体でそのレベルを既に実行できるようになったと解釈すれば、さらにその上に物事を積み上げられるということに対しての自信が湧くと思います。
私たちは、せっかく上手くいっている状態であると、多少飽きていてもそのコンフォートゾーンから抜けたくなくなるのですが、そここそがまさしく成長を止めてしまって、むしろ今のステージよりもさらに下に落ちてしまう原因になりますので、ここで私たちがもう一度ゲームデザイナーとなって、次のゲームをしっかりと作っていかなければいけません。
では、どのようにゲームの難易度を上げていけばいいのでしょうか?いくつか具体的なアプローチを紹介したいと思います。
その1 条件を厳しくする(負荷を上げる)
例えば1日1万歩が楽にクリアできるようになった場合には、もう少し坂道を入れてみる、階段を入れてみる、といったことをしても良いと思いますし、楽器の練習であれば、新しい楽曲にチャレンジする、楽譜を難しくする、テンポを上げるなど、色々なアプローチがあると思います。
これはあまり大きく環境を変えずに、今あるところで一歩だけ難しくする方法なので、比較的チャレンジしやすいと思います。ぜひやってみてください。
その2 新しい変数を取り入れる(環境を変える)
いつも同じ場所で同じことをすると、私たちはだんだんと飽きてしまいます。だからこそ、例えば働く場所を変えるとか、ツールを変えるとか、何でも良いので、とにかく自分が今設計しているゲームの中にゆらぎとなるような変数を入れてみてください。
私が定期的に新しいガジェットを手に入れているのも、やはりこのゆらぎを意図的に作っている面が大きいと思います。新しいゆらぎの中で違うゲームをもう一度作り上げて、その達成を目指しているのです。
そういう意味で最近私がハマっているのは、Ultra HDの再生環境です。CDが16ビットだとすると、元々のスタジオ録音のマスターに近い24ビットのハイレゾ音源(Ultra HD)が、今はAmazon MusicやApple Musicでダウンロードやストリーミングできます。これを自宅でも、あるいは車の中でも、外にいる時でも、いかに24ビットのまま再生するかということに夢中になっています。これも、ある意味で新しいゲーミフィケーションです。
その3 役割を変える、他者を巻き込む(メタゲーム化)
自分一人でできるようになったことは、ぜひグループを作って仲間とシェアをしてみてください。そうすると、自分が学んだものをどのように説明したり発信すれば伝わるかということがわかりますし、またその中で新しい発見があって、私たちももう一つ上のステージに上がることができるようになります。人に教える、人と共有するということが、まさしく飽きを防ぎ、モチベーションの源になるのです。
このような様々なアプローチで少しだけ難易度を上げると、私たちは最初のうちは失敗をするようになります。しかし、その失敗こそがまさしく新しい学びであり、楽しいことだと解釈を変えていく必要があります。ものすごい失敗をしてしまうと落ち込んでしまいますので、軽く失敗をしては成功する、といったことが繰り返される中で、上記の3つの手法を上手に使いながら難易度を調整し、自分にとって楽しく新しいゲームを作り上げるのです。
そして大事なことは、フロー状態を作れるかどうかを考えるということです。ちょっと難しいものに夢中になっていると、それこそ1時間、2時間があっという間に経ってしまいます。このあっという間に時間が経って、しかもそれが楽しくて自分にとって達成感があり飽きない、というレベル調整をいかにするかというのが、ゲーミフィケーションの腕でありコツになります。
私たちは残念ながら、永遠に同じゲームを同じ場所でプレイし続けることはできません。しかし、だからこそ新しいものにもチャレンジできますし、ゲームの難易度を調整することで、まるで螺旋階段のように少しずつ上のゲームに登っていくことが可能になるのです。
あれだけ苦労した電子サックスの半年前の楽譜も、最近吹くとサクッと吹けるのに驚いてしまいました。それだけ指が動くようになっていて、難易度がちょっと難しいものでもチャレンジできるようになっているということでしょう。
ぜひとも日常生活の中で、大事なことなんだけれどなんだか飽きてきて続けられないなというものがあったら、すでにそのステージは卒業の段階だと考えて、次のステージに向かうための法則を立ててみてください。それは仕事でも家庭でもいろいろと思い当たることがあると思います。また趣味の世界でもチャレンジしたいなと思っているものについては、難易度調整をしながらサクサクとチャレンジをすることをお勧めしたいと思います。
そういえば、私は元々キーボードが弾けたのと、電子サックスも1年ちょっとやってきてかなり良くなってきたので、最近はなんと電子フルートにまでチャレンジするようになってきました。電子フルートはまだまだですが、そうやってちょっと目先を変えながら、楽しくチャレンジを続けるというのを皆さんにお勧めしたいと思います。
6日目の課題は、
・あなたは、せっかくこれまで良い習慣を身につけたと思ったのに、飽きが来てしまって、なんとなく辞めてしまったものはありますか?
・あなたは今、続けたいと思っているけれど、なんとなく飽きて続けられないものについて、変化を加える3つのアプローチを考えた場合、自分でできることがあれば、それを提案してみてください。
・私たちの日常というのは、ある意味で飽きとの戦いであり、飽きがあるからこそ次のステージにチャレンジできるといったポジティブな側面を見ながら、螺旋階段のように自分を登っていけていますか?
です。
明日も、ぜひお楽しみに。
---ここまで---
いかがでしたでしょうか。
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