登録日:2017/09/18
9月18日 月曜日
こんにちは、勝間和代です。
なるべく、地方の講演を少なくするように、ここ数年してきました。なぜかというと、1時間とか、2時間の出演のために、丸1日から2日かかってしまうのと、移動時間が長いため、あまり生産性が高くないように感じられていたからです。
ただ、9月とか10月は、どうしても、講演そのものの依頼が多いので、1週間に1回か2回は、地方出張が入ります。
そして、これまで、泊まりではなく、行って、講演して、帰って、のような強行スケジュールだったのですが、今回は
−前日夜入り
−翌日午前は自由時間
−午後に講演
−夜に帰京
といったスケジュールにしたところ、とにかく、ホテルで作業が出来る自由時間がたくさんありました。
すると、何が起こるかというと
「家だと、ついつい、食事を作ったり、インコの世話をしたり、家事をしてしまうのが、ホテルだと仕事しか出来ない!!」
ということになります。
ほら、作家先生が締め切り間際になるとホテルに缶詰にされる、という話がありましたが、あれと同じです。
ホテルではWiFiも飛んでいますし、ノートパソコンもありますから、まぁ、それなりには快適に仕事が出来ます。そしてなんといっても、
「東京の自宅と違って、雑音が少ない」
ので、仕事に集中できます。宅配便もこないし。
そういえば、北見に家を持っていた頃は、とにかく連載などの執筆が多くて忙しかったので、よく3日間とか行って、ひたすら書いていました。
最近、執筆量が落ちているのは、家にいすぎる弊害かも知れません。まぁ、茂原があるので、ちょっと時間があるときには、むりやり茂原に行って、静かなところで書き続ける、というのもありですね。
いろいろと仕組みを考えてみます。
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アンガー・マネジメント入門 〜 その2 怒りのしくみを理解する
おはようございます、勝間和代です。
昨日は、アンガー・マネジメントとは怒りを抑えることではなく、上手に怒りと付き合うことによって、自分の怒りに対して、後悔をしなくなる技術だということを学びました。
そうは言っても、私たちは怒ってしまい、さらにその怒りに感情的に反応し、しかもその後、その反応に対して自分を嫌いになり、くよくよしてしまう事があります。
それでは、どうやったらもう少し上手に自分の怒りと付き合えるのでしょうか。
もともと、怒りは、私たちの感情や身体に対する防御反応だということを説明しました。では、なぜこのような防御反応が起きてしまうのでしょうか?
それは、私たちが怒りを感じる時に起きる、3段階のしくみを理解する必要があります。
私たちは、何かあったときに、いきなり怒るわけでありません。私たちは、以下のような流れで、怒りを生むのです。
その1 何かのできごとが起きる
例えば、何か人に言われたとか、誰かが自分に対して何らかの行動をとったとか、何か自分で見たとか、そういうことです。
その2 そのできごとに対して、意味づけをする
人に言われたことについて、それを自分がどう考えるか、意味づけや、解釈を行います。
その3 自分の意味づけに対し、怒りを生む
その2のプロセスで、自分が意味づけをしたことが、自分に対して攻撃をされているとか、あるいは自分が許せないと考えた場合、怒りが生じます。
つまり、私たちはできごとそのものに怒っているのではなく、できごとに対する自分の
「勝手な解釈」
に対して、腹を立てているのです。
このことを言い換えると
「私たちは、自分で自分を不快にし、怒らせている」
と言うことになります。
では、私たちは何が脅かされると、怒りを感じるのでしょうか。ここで重要なのは
「コア・ビリーフ」あるいは「中心となる価値観」
になります。選択理論心理学では
「上質世界」
と呼ぶこともあります。
例えば
「列には必ず並ぶべきだ」
という価値観を持っていると、当たり前ですが、列に割り込んできた人に怒りを覚えるわけです。
私が先日、某メーカーのお客様相談センターで、的確に回答できなかったセンターの人に腹を立ててしまったのも
「お客様相談センターの人はプロフェッショナルであるべきで、顧客の質問には的確に答えられなければならない」
と言う価値観を持っていたためです。
そして、その価値観をどこから来るかというと、自分が仕事上、そのことを大事にしているためです。
しかし、よく考えると、自分がそれを目指すと言う事を、すべての場合において、他人に強要していいわけではありません。そこが私の誤りであり、まさしく、
「アンガー・マネジメント」
の対象になります。
さらに言ってしまうと、この意味づけについても、自分に余裕がある時には相手の行動をあえて悪いように取らず、相手に対して思いやりを持って接することが可能になります。
しかし、自分がストレスにさらされていたり、時間がなかったりすると、ついつい
「こうあるべき」
が、発動しがちになるのです。
そういう意味では、私たちは、いったん
「べき」
を、頭の中から取り外して見ると、余計な怒りを生まなくなります。このことを
「認知に対する修正」
と呼びます。
さらに、認知に対する修正を行なえるようになったら、もう一つ大事な修正があります。それは何かというと
「行動に対する修正」
です。
何かに対して、怒りだけを覚え、その衝動に従って相手を叱り付けたり、怒鳴りつけたりするのは、まさしく怒りに自分が振り回されてしまっていることになります。
しかし、今、感じている怒りについて、中長期的に相手に行動を修正して欲しいのなら、それを怒りや皮肉や批判で相手に表すのではなく、
「相手に誤解や不快感を生む言葉を避けつつ、自分の意見も上手に主張できるようなコミュニケーション方法」
を学ぶ必要があります。
ですので、そもそも必要のない怒りを感じないと言う
「認知の修正」
それに、必要な怒りを感じたとしても、そのことを上手に取り扱うための
「行動の修正」
が、私たちがアンガー・マネジメントをする際に必要になります。
2日目の課題は
・あなたは、怒りについて、単なる事実からではなく、その事実の解釈の仕方によって生じており、特にその解釈は自分の価値観を脅かすものであるときに怒りを感じるということ、理解していましたか?
・あなたは、自分の「べき」論を必要以上に強く持ちすぎると、認知の歪みが生じ、感じなくてもいい怒りを、多数感じてしまう事を知っていましたか? 怒りを生まないためには、自分の「べき」を見直す必要があること、知っていましたか?
・あなたは、認知の修正の次には、怒りを認知したときに必要のない行動をとらないように、「行動の修正」が必要になること、フレームワークとして捉えていましたが? いくら怒ったからといって、相手に不快感や皮肉や怒りを直接ぶつけても、何のメリットもないこと、共有できますか?
です。
今日は、怒りのしくみを学習し、認知と行動の修正が必要だとことを学びました。明日からは、具体的にどうやっていくのか、より詳細なテクニックを一緒に学んできましょう。
---ここまで---
いかがでしたか?
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