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フロー型メディアとしてのテレビの生き残り

登録日:2014/12/07

12月7日 日曜日

こんにちは、勝間和代です。

証券アナリスト時代、メディアセクターの担当をしていたので、テレビ局の「IR」といわれる、投資家への説明担当の部署によくおじゃましていました。そして、当時は毎日、テレビ局の番組編成や視聴率を眺め、その推移をみながら広告収入その他を予測して、それが

「市場が予測しているよりも高いと思ったら、買い、低いと思ったら売り推奨」

というのをしていました。

後はもう一つの論点は、そういったチャンネル間の争い以上に

「どれくらい、テレビ全体の視聴率が減っていくか」

ということも計算していました。

そして、その時代から早くも7年くらいたちますが、実は、このHUTといわれる全体視聴率が、私がアナリストをやめた2007年位を境に

「当時はこれまでと同じペースで落ちていくと思われていたのが、意外と落ちていないで下げ止まっている」

のです。1990年後半から2007年くらいまでは、つるべ落としのように落ちてきて、もう、テレビも終わりかというのが当時のセクター判断で、投資家もあまり積極的にメディア株を買おうとはしていませんでした。

ところが、このHUT、ゴールデンタイムが60%台半ばくらい、全日が40%ちょいでここ4-5年、下げ止まっています。当時の投資家やアナリストの判断は間違っていたわけです。

もちろん、これらはほんの20年前まで、ゴールデンが70%台、全日が45%くらいだったことを考えると落ちてはいますが、これだけインターネットもスマホも普及して、常時接続も普及して、それでもこれだけしか落ちなかったの驚異的で、それがなぜかということを考えました。

制作費が豊富とか、電波の免許による寡占とか、受像器の制限など、いろいろ比べて言われていますが、やはり、テレビは

「放送内容が順次、放送された後に、消えてなくなってしまうこと」

が生き残りのポイントではないかと思いました。原則、なくなってしまうので、常にみんなが同じものを見るわけです。そうすると、強制的に集中効果が生まれます。

私はいろいろな理由でこれまで、何回かYahoo!のトップニュースになったことがありますが、そのときにはほんとうに、みんなが見ていて、集中効果を感じました。そして、Yahoo!のトップニュースよりも、さらに多くの人数が、一度に地上波のチャンネルは見ていることでしょう。

アーカイブ、そして、検索、という昨日がテレビについていないからこそ、集中効果が生まれて、寡占状態になり、しかも、それがそこそこおもしろければ人がついてくる、という構図になっています。

現に、私の仕事もなんだかんだいって、テレビが増えました。どう増えたかというと、地上波に加えて、BSやCSやニコ生が地味に増えていくのです。技術の進展に伴い、残らない放送型メディアがますます増えていくのです。

「生鮮食品としてのメディア」

という分野があって、保存が利かないという利点があるからこそ、アイボールが集まるという現象がおもしろいと思いました。

例えば、このメルマガも一応、アーカイブを残していますが、ほとんどの人は、メールの受信段階で見るわけで、

「届けられ、消費し、消えていくメディア」

というものは一定量、今後も残り続け、それに対してインターネットはまだ、テレビに対抗できるほどの力を持っていないのかと考えています。

いつそれがひっくり返るかは技術とかビジネスモデル次第でしょうが、いずれにしても、

「アーカイブがなくて、選択肢が狭められているからこその人気」

というのは、これからの時代、変わっていくのか、変わっていかないのか、注目に値すると考えました。

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積み上げの価値〜その7 世の中、なんだかんだいって、かなりフェア
11月25日 日曜日

さて、積み上げの価値の最終日です。最後にお伝えしたいのが、「積み上げは報われる」ということなのです。

これはどういう意味かというと、「世の中は、なんだかんだいとっても、意外とフェア(公正)」だからです。

それなりに技術や人脈を積み上げた人には、それなりにおもしろい仕事や居場所、報酬がやってきます。友人関係も、家族関係も、それなりに楽しい毎日になります。

積み上げの価値が報われないのなら、いまいち意味がありませんが、おそろしく、私たちは実は敏感なのです。

先日、無料の方のメールマガジンでお送りしましたが、おいしい局弁が出たときに、すぐにわかりましたし、検索して、しかも、ていねいに素材から、味付けから「積み上げて」いることが、HPでわかりました。

私は「運」は厳密には存在していなくて、「確率論」だと思っています。すなわち、確率高く、運をつかめるような努力をしている人に、高い確率で成果がやってくる、ということです。

もちろん、日々のばらつきはありますが、恐ろしいことに、私たちは80年以上、平均して生きますから、多数回数の試行がある場合、確率のばらつきは、ほとんど誤差の範囲となり、その根元にある実力や、積み上げの努力に、成果が限りなく近づくわけです。

私はゴルフを最近始めましたが、ほんとうに、ゴルフは積み上げがよくわかるスポーツです。1人で原則プレイしますし、文字通り、打った方向、曲げた方向にしかいきません。きれいに物理学の法則通り、そのように飛びます。そこには、運はまったく介在していません。

スポーツだとわかりやすいこの努力の積み上げ、実はこれは私たちの周りの普遍的な法則です。

内田樹さんの著作に「呪いの時代」というものがあります。どんな内容かは、こちらのインタビューを読んでいただけるといいと思います。

http://krs.bz/katsumaweb/c?c=60956&m=172192&v=72204f8e

平たく言いますと、要は、「呪う=他人に対して悪い言動をする」ことは、必ず自分に返ってくる、ということです。

一部、引用します。

−−引用ここから
中世までの日本人は、呪いの実効性を信じていました。実際に呪いや祟りで人は死に、それに対する呪鎮の技法も存在した。現代人は、呪いなどというものは存在しないと思っています。でも、私たちの社会でもやはり呪いは活発に機能しています。現に呪殺されている人もいる。

 寸鉄人を刺すような一言で効果的に相手を傷つけ、生きる意欲まで奪うような能力を、人々は競って身につけようとしています。そして、現にそれは功を奏している。呪いをかける人々は、他人が大切にしたり、尊敬したりしているものを誹謗中傷し、叩き壊し、唾を吐きかけ、その代償に強烈な全能感を獲得します。社会的に無力な人々がこの破壊のもたらす全能感に陶酔するのは、ある意味で当然なのです。
−−引用ここまで

私たちは、このような麻薬のような「呪い」に入ることなく、どうやったら周りを祝福し、自分の能力を高め、そして、社会に貢献できるのか、そのための積み上げをやっていかねばならないと思っています。

コミュニティで、サポメで、そして、勝間塾で、ぜひ、いろいろなこと、いっしょに積み上げていきましょう!!



---ここまで---

いかがでしたか?
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